euro life style エルス



中之島のモダン建築ーエルス中之島店 1st Anniversary


  おかげさまで、euro life style -エルス-は、この2015年7月10日に、大阪中之島の一角にオープンして一周年を迎えます。


堂島川から、対岸の中之島をのぞむ。

  「パリの空の下、セーヌは流れる」ように、この一年大阪の堂島川の眺めも季節を通して様々な表情があることを知りました。恋人も哲学者も芸術家も、川の流れに思いのたけを吐露するのがパリなら、大阪の河は日本中から様々なものを集め富に変えたいわば商いの大動脈。丁々発止の商売の裏には数々のドラマや小説の種になりそうな面白い話が、売り買いされる米俵の数ほどあったことでしょう。「行く河の流れは絶えずしてしかももとの水にあらず。」今目の前に横たわる堂島川は懐深く穏やかで、かつての面影は一切ありませんが、それでも京の賢者のように世の流れを嘆いている風ではありません。

 
 
  それもそのはずで、この地に居を構えて初めて知ったことも多いのですが、ここ中之島は観光資源の宝庫です。中でも建築は、ランドマークとも言える中央公会堂をはじめとし、日銀大阪支店大阪市役所図書館美術館と、忠実に西洋の様式を模したレトロ建築ー建築マニアにとっては垂涎の的ー、を一堂に集めた希少なエリアです。中央公会堂はコンポジット式柱頭を持つ4本の柱からなるジャイアントオーダーと、上部の半円アーチから見て取れるネオ・バロック。市役所は改築で瀟洒な塔こそ失いましたがネオルネッサンス様式の風格を残し、その間に立つ図書館はイタリア、ヴィチェンツアのラ・ロトンダを忠実に模倣したとされ、小ぶりながらも非常に美しい建物です。ヴィチェンツアは、建築を志す方なら誰でも一度は訪れたいと思うであろう建築を集めた博物館のような街。イタリアヴェネト州にありますが、彼の地の歴史的建造物とそっくりな建物が大阪市のど真ん中に存在しているのです。




  中之島の西エリアのランドマーク、旧ダイビル本館は、1926年に竣工されました。当時のネオ・ロマネスク様式の美しいファサードが、2013年の大改築後もそのまま保存されています。旧ダイビルの取り壊しを嘆く人は少なくないようですが、このファサードを含む天井や壁など幾つかの装飾が周到に保存され今の建物に活かされたたことは特筆に値します。やや小さめのエントランスを守る衛兵のようなファサードの柱は、選ばれた建築のみが持つ風格と存在感で見る人を圧倒。その両脇にはスペイン、フランス、イタリア、ドイツと、この界隈の空気をそのままヨーロッパの旧市街に変えてしまうような個性的なカフェ・レストランが軒を連ねています。

 

 
  近年建て替えられたガラス張りのシャープな様相の高層ビル群の中にあって、この旧ダイビルの重厚な石の装飾壁は、まるで空へと伸びる細長いオフィス層をしっかりとこの地に止める船の錨のようです。夕暮れには、オレンジ色の照明がともり気品さえ漂う美しい遊歩道となります。



  美しいレトロビルの魅力が「静」とするなら、「動」の魅力もまた合わせ持つ中之島。春は桜並木や薔薇園で次々に開花する花を愛で、夏は堂島川のクルージングで水の涼に興じ、秋はシルク・ド・ソレイユの躍動感あふれるパフォーマンスに喝采を送り、冬はクリスマスならではのライトアップを眺めつつ夜の散歩と、水辺の楽しみ方は幾通りもあります。2013 年、そして2014 年には、堂島川に巨大なアヒルが浮かび、日常と現代アートが一体化する不思議なイベントが2年連続でありました。

  東洋陶磁美術館国際美術館、オーロラを体感できる大阪市立科学館などもすぐ傍。梅雨の鬱陶しい季節ではありますが、そんなときだからこそ、中之島の川べりをのんびりお散歩してみるのはいかがでしょうか?

 
イタリアの炭酸飲料、キノット


7月1日から7月15日の期間にお越しいただいたお客様には、ささやかながら一周年の記念ギフトを差し上げています。イタリアの国民的炭酸飲料、キノットも冷たく冷やしてお待ちしております。